Squier Vintage Modified Jazzmaster Loveless
マサトミです。
サブタイトルはMy Bloody Valentineです。ジャンルとしては「シューゲイザー」と呼ぶらしいですね。「Shoe=靴+Gazer=見る人」だそうな。そういう呼び方が生まれたかと思いきや昔かららしい。そーなの?
当時The Jesus and Mary ChainやSonic Youthと共に聞きかじった程度ですが、そのころは総じて「オルタナティブ」と呼んでたような気がします。今はネットで情報が検索できるので歴史もわかりますが、何しろ当時は紙媒体の時代。雑誌記事かCDのライナーノーツの情報が全て。そこに書かれていたか。。。覚えてませんね。CD見返すか。
で、マイブラのケヴィン・シールズといえばJazzmaster。まあケヴィンさんの音がJazzmasterの音かというと違う気もしますが、「どんなギター?」とは思ってて一度は所有してみたいなと。Mustangと同じSquier Vintage Modifiedの頃の中古を近所の楽器屋で発見、購入してみました。
↓これはいつものカスタム後。
↓ここからが購入したまんまのオリジナルの状態です。
色はキャンディアップルレッドですね。多分。
ピックアップはVintage Modified期おなじみのDuncan Designed。ピックガードが黄ばんでピックアップカバーの色とずれてきてますね。材質が違うので黄ばみ方も違います。ノブはかなり文字が消えてる。
Vintage Modified期にもかかわらず、ブリッジは弦落ちで有名なネジ切りタイプのままです。
ヘッドのロゴはメーカ名こそSquireになってますが、両側のよくわからない渦巻?のようなイラストはそのまま。ちょっと嬉しいですね。ヘッドの形はよく見るとストラトとは違うんですよね。
恐らく2012年製、この頃はインドネシア製です。
ネック外してみました。グレーのよくわからない柄のシールのように見える物は、なんとシム。なんの切れ端でしょうかw。ボディはバスウッドだと思います。
ブリッジはMustangと同じ、すり鉢状の底にイモネジで接触するフローティングタイプ。
ピックアップカバー裏に全ての配線があります。Jazzmasterの回路は端折りますが、プリセット回路のせいでかなり複雑ですね。今回配線は弄らない予定です。
複雑な配線のせい、かどうかはわかりませんが、導電塗装が施されています。
ポットはアルファ製でした。コンデンサは値がよくわかりませんが、通常の0.02、0.03μFだと思われます。
ジャックはこれもよく見る安価な物。これだけは変えようかな。
わかりにくいですが、弦アースの黒い線がブリッジの受け部と接続されているようです。
ピックアップを外しました。スポンジで浮かせていますが、中にスプリングが仕込まれています。キャビティはアース線配線あり。
トレモロユニットの裏側。再現度は高そうです。トレムロック機構はありません。
横から見たところ。
トレモロユニットのキャビティです。
↓ここからは改造です。といっても主に見た目のパーツ交換だけのつもりです。
交換パーツです。ノブは現物合わせしようと各種用意してみました。色目はホントに現物見ないとわかんないですね。ピックアップカバーは最初Fender純正を用意したのですが、画面で見る以上に黄ばんだ色合いで、使い道無いのでやむなく返品、YJB製に変更。ノブは真ん中のYJB製ソンブレロにしました。
ピックアップのカバーを外します。予想してましたが中で接着されていました。そんなに強い接着では無いと信じて、ドライヤーで温めたりしながら慎重に外しました。
横から見たところ。Jazzmasterのピックアップとしては普通の構造かと。
ブリッジは試しに中華パーツを購入してみました。左が中華ブリッジ、右がオリジナルです。
中華ブリッジは普通に弦をのせるミゾがあります。コマとしてはこの方が良さげ。でも台座?はちょっと仕上げがイマイチ、あと写真の左側丸いところが錆びてました。
イモネジは左の中華ブリッジは銀色、右のオリジナルは黒色です。黒いイモネジは材質何でしょうね。
仮につけてみました。んー。
ピックガードの黄ばみで色が今ひとつ合わない。元々こういう色かと思ったら、かなり黄ばんでるんですね。
これ元の白に戻せないんでしょうかね。
「プラスチック」「黄ばみ」あたりで検索すると色々情報があります。試してみましょう。
パーツを外しました。黄ばみ=黄変してるところと元の白いところが結構クッキリ別れてますね。目標としては完全に戻らなくても他のパーツに近づけば良しとしましょう。
ワイドハイターEX、これを使います。
ネットで調べると情報が沢山あります。ファミコンやリモコンカバーを漂白する情報が多いですね。黄変は樹脂の表面だけが色がついてるわけではなくて、化学変化による「暗所黄変」という現象だそうです。紫外線の当たらない環境だと黄変するそうな。「紫外線」で黄ばむのかと思ったら逆でした。ギターも普段使ってるギターよりも長年ケースにしまいっぱなしだと黄変することになるわけですね。なるほど、そんな気がします。
これを漂白するには「過酸化水素水」「漂白活性剤」「紫外線」が必要で、ワイドハイターEXには「過酸化水素水」「漂白活性剤」が含まれているので、これに浸けて「紫外線」をあてることで漂白するそうです。酸素系漂白剤なら使えそうですが、樹脂漂白界?ではワイドハイターEXがメジャーのようですので素直にこれを使います。
最初に苦労したのはこの容器探しw。ちょうど良いサイズの物がなかなか見つけられず、ホームセンターをウロウロ。ケーキやパンを並べて保管するケースを見つけて購入しました。
白くなるとして、まだらになってもイヤなので、ワイドハイターEXは最初は本来の10倍に薄めて始めましたが、なかなか効果が見られずに、最後は2倍ぐらいの濃さにしました。ちなみにほぼ1本使い切ってます。
このケースはこの蓋があるところもポイントです。この状態でベランダに置いて紫外線を当てました。様子をみながらワイドハイターEXを入れ替えながら放置です。冬場だったせいか、あと前述の濃度のせいか、なかなか効果が見られず、1〜2週間かかりました。
元の白い部分との境目が目立たなくなったので、これでOKにしました。やりすぎても何か良くないことが起きる気もします。
元に戻していきます。配線を収めやすいように結束してます。
ジャックはいつものSwitchcraftです。
ピックアップを止めるネジはかなりナメてますね。これも変えておきましょう。
これはブリッジの遊びを減らすパーツです。フローティング構造はかなり前後に傾くのでこれを安定させるためです。ピックガードの穴とあってませんね。
削って嵌るようにしました。
なんだかよくわからないシール?のシムは交換しますw。
話が前後しますが、ピックアップとカバーはシーリングされていました。理由はちょっと思いつかないですね。なぜでしょ?
シーリング材は外しました。
ブリッジはコマだけ中華ブリッジから移植することにしました。
イモネジは先端の形状が違うので、元のままにします。銀のイモネジだと安定感にちょっと違和感もありましたので。
ここで一旦完成させたのですが、音出しするとどうもノイズが気になる。明らかに弦アースが効いてません。弦アースはブリッジの受け筒に接続されているようですが、↑の黒いイモネジはテスターでみてみると導通が怪しい。ブリッジが前後に傾いて筒に接触していれば効くようですが、前述の追加パーツのせいで接触しません。そもそもイモネジで導通しないなら弦アースの取り方に無理があります。
トレモロユニットのキャビティからコントロール部に穴を貫通させて、トレモロユニットで弦アースを取ることにします。考え方はBigsbyと同じですね。
意外と下に穴が。危ないw。でも配線の邪魔にならなくていいか。
ここにトレモロユニットがのって導通するスンポーです。
弦アース配線のコントロール部は長めにしておきます。
これで弦アースは効くようになりました。一般的なJazzmasterの弦アースの取り方はわかりませんが、同じ配線は多いのではないかと。トレモロユニット側に変更がおすすめです。
ブリッジのコマのネジが長いのでこれも交換しました。こうして見ると今回YJBパーツ多いですね。
紆余曲折しましたが完成です!!
色もまあまあ近い感じで違和感ない感じになったと思います。
ソンブレロノブは時期によって採用されていたようですが、こうして見るとしっくりきます。
いやー、もう見た目はバッチリ、カッコいいですね。さて何を弾いたらいいですかねw?
比較対象がありませんが、ピックアップ抵抗値を測っておきます。フロントです。
リアです。結構違いますね。
購入時点でアーム紛失とのことでしたので購入。このSCUD製がそのまま使えました。
遂に音レビュー無しw。初Jazzmasterなのでホントに良いか悪いかわかりません。いいんですよ、ギターの楽しみ方は人それぞれで。マサトミは十分楽しんでますw。
それではまた次回。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。