オレギ。

オレのギターを弄るブログ。

Epiphone Casino ずっと好きだった

お久しブリーフ!。。雲竜型。。マサトミです。

ギターに触るのは休日なのですが、「ギターを弄る」「ギターを弾く」「ブログを書く」という作業を限られた時間で楽しんでます。それ以外にも「漫画を読む」「映画を見る」「ドラマをみる」「家庭の事情」などあって、どうしてもブログの優先順位が。。。

もう半年近く前ですが、アラバキに行ってきまして、それ以来なんとなく弾くほうに時間を使ってました。まあぼちぼち行きましょうかね。

 

Epiphone Casinoです。ビートルズの影響でサンバーストやナチュラルカラーが人気ですね。YouTube斉藤和義さんの「ずっと好きだった」の弾き語り見ましたか?プロモじゃなくてライブでの弾き語りです。GibsonのES-330を使ってるんですが、ギターも歌も音も演奏もメチャカッコいい!

このCasinoをオークションサイトで見て「黒って珍しい」「ES-330っぽい!」「Bigsby付いてるのもgood!!」というわけで購入しました。ちょっと高いなと思いましたが、まあBigsby代込みと思えば。。。

まずは購入した状態です。

ボディはメイプル、ネックは多分マホガニー、16フレットジョイントです。モデルによって17フレットジョイントだったり、メープルネックだったりするようですね。

 

Epiphoneマークは平面のシールです。よく見るとSWの根元に黒いドーナツ状のパーツが付いてます。Bigsbyは後付けのようです。

 

 

 

 

このCasinoの最大の特徴はグローバーペグです。Casinoはこれまで色々なモデルが出てますが、ほとんどクルーソンペグのはず。このペグは改造でなくオリジナルのようです。

「Made In Japan」のスタンプがあります。

そしてシリアルが謎。頭にGPがついてますが、ネット情報には該当モデルがありません。頭の6は1996年だと思います。1986年ではないでしょう。2006年だとその頃は韓国製造だったはず。

グローバーペグ、平面のEpiphoneマーク、SWの黒いパーツから、ジョンレノンのCasinoをイメージしたショップオリジナルモデルだったのではないかと思っています。GPはグローバーペグの頭文字で区別のためにつけたのかと。思い返すとあの頃ギターマガジンのショップページにそんな感じのモデルがちょいちょい載ってたような気もします。

このなんともレアな感じもマサトミ好みですw。

 

ピックアップはP-90タイプですが、現行とは違うものですね。

 

ここからは内部写真です。

ブリッジ下はなんと空洞、魂柱がありません。

fホールからブリッジ下を撮影。

リアピックアップ穴からネック側を撮影。

フロントピックアップからブリッジ側を撮影。

リアピックアップ穴から、コントロール類あたり。

トップ裏真ん中に蛇腹状というか角柱に筋が入っているようなブレーシングがネックからエンドまで張り付いています。魂柱無しで、トップをこのブレーシングが支えていることになります。これが60年代Casinoの構造なんですかね?

。。。購入をきっかけに、Casinoのネット情報をかなり見たのですが、内部写真が少ない!日本製、韓国製、中国製、なんだったら最近の米国製と移り変わるモデルの中で、魂柱ががあったりなかったりするみたいですが、とにかく確定情報が少ないです。

外観は詳細に写真がありますがブリッジ下は無い。興味無いんですかね?構造的に珍しいし、外観よりも音への影響大きいのに。Gretsch弄ってるとそこに注目してしまいますが、一般的にはCasinoの音には興味あっても、何故そういう音になるのかには興味がないんでしょう、きっと。皮肉ですw。

この魂柱が無いせいか、生音は結構アコギっぽいところがあります。トップ構造やブリッジが違うので同じではありませんが、かなりの箱鳴り感。背面にはブレーシングが全くないせいか鳴りっぱなしな感じで6120よりも生音が大きいんじゃないかな。また低音弦は「ボワン」とした音です。これアンプ通したらフィードバックしまくりでは。。。ま、そんな機会無いんですけどね!

魂柱入れたらどうなるんでしょうか。この続きは次の記事で。

 

今回の本題はここからで、Bigsbyです。

購入時から付いてましたが取り付けは以前のオーナーがDIYで取り付けたようです。位置が怪しいので付け直します。

が、その前にこの写真。

弦が外してあるのに、ギターを立てた時にレバーが途中で止まります。

これおかしいです。

Bigsbyは軸に優秀なベアリングが使われていて、弦が無い時はストレス無く動きます。レバーが途中で止まるということは、何処かが不調です。実際このまま使うと、軽くレバーを下げただけで、チューニングが狂うというか戻り切らない感じ。

元々ゴツいスプリングのみで戻す構造なので完全には戻りませんが、ストレスを排除してやればもうちょっと戻るはずです。

この不調部分の修理と位置調整を行います。

エンド部。エンドピンが固定の役目もしていますね。いかにもDIYっぽい。

出てる線は弦アースですね。

なんと!昭和56年製50円玉が使われてましたw

まだ元の状態写真です。すこーし右寄りかな?

Bigsby外しました。この状態で、軸回転の動きが固い。ベアリングの劣化か?

 

軸にベアリングが使われてます。ベアリングは純正交換パーツとして販売されています。調べてみると交換には、弦を引っ掛けるピンを外す→軸抜け防止のEリングを外す→軸を抜く、という工程が必要らしい。

Bigsbyのついたギターが結構あるので、練習兼ねてやってみようかと

ベアリングとEリング外し工具を買ってみました。ちなみに弦引っ掛けピン外しはノープランですw。押し込んであるだけみたいですが、ちょっと引っ張って抜けるわけないし、これが一番厄介そうな。。。

まずはレバーを外します。。。❗️❗️❗️ あれ、軸の固さが無い。なんで???

。。。上の写真のイモネジを締めると固くなるようです。

これは軸に取り付けるパーツが、イモネジをきっちり締めるとなぜか軸周囲部分に当たっていて、回転する時は擦れて固さとなっているようです。

↑軸周囲との干渉を無くすためにこの部分を削りました。しかしなぜだろうか?最初から不良品だったのか??

 

見えないところですが、加工表面も綺麗にして元に戻します。↑の写真はまだレバー取り付けてませんが、取り付けても軽やかに動くようになりました。いらなかったな、ベアリングと工具。。。

ギターへの取り付け直しです。

ネジ穴部分の裏側2ヶ所に厚めのフェルトが貼ってあります。フェルトを交換しとこうかと思ったのですが、

外して見ると結構なバリがw。フェルトはギター側トップカーブとの高さ誤差吸収と保護だと思いますが、ホントの役割はバリよけかと思わせるほどです。

バリを綺麗にしてボディトップに合わせてガタつかなければフェルトは無いほうがいい気がします。

 

バリをとって合わせて、トップのカーブに合わせるために少し削りましたが、フェルト無しでいけそうです。

赤い糸は1弦6弦の代わりです。これでバランスを見ながら慎重に位置合わせします。

赤丸がトップに開け直す穴位置です。マスキングテープ下に元穴が透けてます。やはりちょっと左に移動です。

エンドは位置決めを2回したので今見るとなんだかよくわからないですねw。

元々はブランコテールピースだと思いますが、その穴も空いたままなので、埋めてしまいます。

取り付けネジはDIYショップで購入したステンレスネジを使用しました。

 

ストラップピン用穴はまだあけてないです。

位置もバッチリなのですが、写真だと判りにくいですねw。この写真、実は最終形なのでパーツがちょっとちがいます。

 

次はペグです。綺麗にしたいのと、ちょっと斜めに取り付いているので直します。

↑この写真だと4弦ペグが上に傾いて見えますが、

↑そうではなくて、3弦ペグが下に傾いています。操作性を考えれば、4弦ペグも同様に傾いていればそういうものでしょうが、片側だけなので精度の問題でしょうw。

ペグ外して

位置合わせと穴開け直し。開け直しは6ヶ所ともやってます。

 

ペグ表面の酸化はスクラッチメンダーで磨きました。

↑ヘッド表側に使うワッシャーです。右が付いてたワッシャーですが、結構錆びてます。ペグ本体とメッキが違ってて錆びやすいようです。

左側のワッシャーに交換しました。厚みが違いますが、まあ問題ないかと。

 

↑右が付いてたペグネジです。これも錆びてるのと、ちょっとナメてるとこが気になるので交換します。

綺麗になりました。

裏側も。おー、真っ直ぐ付いてますね

あとは恒例の内部配線変更と、6120-60の時のようなトレッスル風の魂柱に挑戦してみようかと思います。

 

ではまた次回。

 

※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。