GrassRoots Les Paul Special G-LS-57 ゲージュー★ライダー
駄耳なもので耳コピが苦手です。曲のコードが知りたい時、有名な曲はコード譜が結構ネットにあります。無い時は動画を参考にしたりしますが、マイナー曲で音源しかない場合、時間かけるか、後回しか。。。
ギター弄りを再開して数年、そんな毎日でしたが、ある日気づいてしまいました。コード解析アプリがあることにw。しかもメジャーY社が公開してるw。音源さえあればMP3でも解析可能の優れものです。PCソフトでなくスマホアプリでしかも無料。お勧めです!って今まで気づかない方がどうかしてると遠い目でつぶやくゲージュー⭐︎ギタリスト、マサトミです。
Les Paul Specialは好きなアーティストが結構使っていて気になっていました。ただ欲しい順番ではそんなに高くないのと、調べてみると意外とLes Paul並みの重さのモデルが多い。まあそのうち、と思ってました。
奥田民生さん。ファン、というほどではないですが、何枚かCD持ってます。Gibsonに民生モデルがいくつかありますが、完全に見た目でLes Paul Specialが好きです。白でBigsbyのついたシルエットがめちゃカッコいい!
何か弄りがいのあるギターはないかとフリマやオークションを毎日眺める日々ですが、この白いLes Paul Specialモデルが目に止まりました。
GrassRootsのG-LS-57というモデルと思います。艶消し白、軽め、安価で、民生モデルに見た目近づける改造にいいかも、ということで購入。初めてのGrassRootsです。
所謂バダスタイプのブリッジです。元は普通の一体型ブリッジだったようですが、前オーナー様が交換したようです。Les Paul Special、Les Paul Juniorでは一体型ブリッジに拘る方もいるそうですね。
ん?なんかやけにピックアップが低い気がします。
ヘッドの黒も艶消しです。ここは艶ありの方がいい気がします。トラスロッドカバーがデカい。
2015年製でしょうか。ペグも前オーナー様が交換したとのこと。民生モデルと同じ白ボタンペグです。前オーナー様とは購入時に民生モデル化について意見交換させてもらいました。楽しいひとときでした。
このギター、現行機がありますが、現行機は最初から白ボタンのようです。要望が多いんですかね。
ポッドとコンデンサも交換済みでした。500kΩに0.033μF、全く異論なくこのまま使わせてもらいます。
セレクタスイッチは元のままでした。今回は電装系はこのままでもいいかなー。
このGrassRootsのネックですが、ちょっと変わった握りごごちです。幅41mm程度で細い。通常「ネックが細い」というと「薄い」ことを指す場合が多いと思いますが、このギターはホントに「幅が細い」です。握り込みやすいですが反面、ソロギターは弾きづらいかもしれませんね。
ピックアップはメーカー不明のP90タイプ、高さはスポンジで調整しています。高さが低いのはスポンジの厚みが足りないようです。
これを気にしてか、リア側は木が入れてありました。前オーナー様入手時からこうなっていたとのこと。でもまだ足りない気がします。
中が見たくてカバーを外してみました。。。なのですが、なんと接着されていて、外すためにポールピースを強く押したため、1箇所ネジバカにしてしまいました。これは後述。
マグネットはAlnico、かなぁ?色はそれっぽいですね。
ポールピースはコイルを巻く樹脂パーツにねじ止めされていますが、強く押したため1本をズコッと押し込んでしまいました。ネジ山を削ってしまったようです。
最初はネジ山を復活させようと、接着剤を流し込んでみたりもしましたが、うまくいきません。結果ポリカ製ナットの外周を削って挿入し接着することで解決。
ポールピースの高さ調整のためのネジ山なので、強度も問題ありません。
ブリッジのアンカーを抜いたところです。ブリッジはTune-O-Maticタイプに変えて、Bigsbyを取り付けることになります。ボディと同じマホガニー材で埋めてスタッドを立てるのが普通でしょうが、はたして。。。
ちなみに両側に書いてある横線は、ブリッジ駒の目安位置です。
1弦側の穴に弦アース用の線がありました。これもTune-O-Maticタイプに変えたらどうするか。。。
◇改造
ここからは改造です。レシピは以下。
○ピックアップ高さ調整
○ブリッジをTune-O-Maticタイプに交換
○Bigsby取り付け
まずはピックアップの高さです。P90のザグリがGreco SS-85Sとは違いますね。P90はピックアップ裏側にポールピースが飛び出しているのでGrecoのようにその部分をザグってあるのが正解だと思います。
反対にピックアップ自体を支えられるように木片を入れることにします。黒いのはスポンジです。配線用の穴の都合で上写真の配置になっています。
ブリッジ側も同様です。固定は両面テープですw
次はBigsbyです。ギター本体が安価なモデルですので、Bigsbyも廉価モデルB70をチョイス。この廉価モデルに興味もあり。
立派な箱に入っています。付属品はオリジナルモデルと同じと思います。
エンド側の固定穴は3箇所。真ん中は固定とストラップピンの共締めです。オリジナルモデルではエンド側パーツが大きく、4箇所止め。真ん中にストラップピン逃げ用の大きな穴が空いています。
材質はアルミですが、ダイカスト製法のため比べると表面の仕上げが違います。少しだけツルッとした感じ。「LICENSED」表記で、ライセンス生産品であることを示しています。
こちらはGretschのオリジナルB6です。サンドキャスト製法、パテントナンバー表記です。鈍い光り方が高級感あります。
裏側。左がB70、右はGretsch Vカットの入ったB6です。製法の違いが分かり易いかと思いましたが、そうでもないかもw。
で、取り付ける前に、先にブリッジのTune-O-Matic化です。アンカータイプのブリッジもありますが、ピッチが合わないのでNG。本格的にやるならばアンカーの穴をマホガニーで埋めて表面仕上げしてスタッドを立てるんでしょうが、仕上げが不安です。綺麗に埋めて塗装して目立たないように仕上げ。。。しかも艶消し。。。
「いっそ丸棒で埋めて別パーツのままにした方が潔いかも」と思い始め、更に「丸棒使うなら取り外し可能にできないか?」と目標決定!
◇Convertion・Anchor作成
命名してみました。コンバージョン・アンカーw。
丸棒を材質違い、直径違いで準備。素直に選べばマホガニーですが、遊び心でwメープルにします。「ここだけLes Paul」を狙っています。硬い材の方が目的に合ってますしね。
ギリ入らない径の丸棒の外周を少しづつヤスリます。
ガタつきなく入るぐらいに仕上げて、
カット。具合を見るために抜き差ししたいので、先にカットしてはいけませんw。
まずはここまで。
次にスタッドの位置決めとBigsbyの位置決めです。マスキングテープを貼って、ネックのセンターを延長した目安のセンターラインを書いておきます。あくまで目安です。
弦の代わりにBigsby付属の赤い糸を張ります。ナット-ネック上の位置-Bigsbyが直線になるように、慎重に位置決めします。
同時にブリッジの位置(=スタッドの位置)を決めます。
エンド側の穴は黒印のところ。ストラップピン位置でちょっと右に移動したことがわかります。というか、ストラップピンがセンターから少し左だったということでしょう。
垂直にスタッド下穴を開けます。穴はかなり外周に近い位置になり、雑に穴あけすると、突き破りそうです。やっぱりメープルで正解かも。
M4のスパイラルタップ購入。
インパクトドライバー対応のグリップを使って慎重にタップ切り。
スタッドを付けるとこういうパーツ構成になります。紹介してませんでしたが、ブリッジはGotoh GE104Bです。
コンバージョン・アンカーはこの状態ならば抜き差し可能です。黒線は位置合わせ用です。
おお!!いい感じ!そのうち白で塗りましょう。
なかなかBigsbyが付きませんがw、先に弦アース処理を。
GretschはBigsbyに弦アース線を接触させていたので、これに習います。長めのビットを購入。
エンド側からコントロールキャビティに穴を空けます。貫通すれば良いので、思い切りだけですね。
下穴は面取りしています。面取りの無い穴が弦アース線の穴です。
ポッドに弦アース線を半田付け。
片側をBigsby取り付け部に通しておきます。
ボディ表のBigsby取り付け下穴。
ここでようやくw、Bigsbyを取り付けます。
んー、イイですね。やっぱりBigsbyはカッコイイ!!
完成。。。のつもりでしたが、ちょっと細かいところが気になる。。。
もうちょっと弄ります。
ではまた次回。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。