Squier Vintage Modified Jazzmaster Loveless
マサトミです。
サブタイトルはMy Bloody Valentineです。ジャンルとしては「シューゲイザー」と呼ぶらしいですね。「Shoe=靴+Gazer=見る人」だそうな。そういう呼び方が生まれたかと思いきや昔かららしい。そーなの?
当時The Jesus and Mary ChainやSonic Youthと共に聞きかじった程度ですが、そのころは総じて「オルタナティブ」と呼んでたような気がします。今はネットで情報が検索できるので歴史もわかりますが、何しろ当時は紙媒体の時代。雑誌記事かCDのライナーノーツの情報が全て。そこに書かれていたか。。。覚えてませんね。CD見返すか。
で、マイブラのケヴィン・シールズといえばJazzmaster。まあケヴィンさんの音がJazzmasterの音かというと違う気もしますが、「どんなギター?」とは思ってて一度は所有してみたいなと。Mustangと同じSquier Vintage Modifiedの頃の中古を近所の楽器屋で発見、購入してみました。
↓これはいつものカスタム後。
↓ここからが購入したまんまのオリジナルの状態です。
色はキャンディアップルレッドですね。多分。
ピックアップはVintage Modified期おなじみのDuncan Designed。ピックガードが黄ばんでピックアップカバーの色とずれてきてますね。材質が違うので黄ばみ方も違います。ノブはかなり文字が消えてる。
Vintage Modified期にもかかわらず、ブリッジは弦落ちで有名なネジ切りタイプのままです。
ヘッドのロゴはメーカ名こそSquireになってますが、両側のよくわからない渦巻?のようなイラストはそのまま。ちょっと嬉しいですね。ヘッドの形はよく見るとストラトとは違うんですよね。
恐らく2012年製、この頃はインドネシア製です。
ネック外してみました。グレーのよくわからない柄のシールのように見える物は、なんとシム。なんの切れ端でしょうかw。ボディはバスウッドだと思います。
ブリッジはMustangと同じ、すり鉢状の底にイモネジで接触するフローティングタイプ。
ピックアップカバー裏に全ての配線があります。Jazzmasterの回路は端折りますが、プリセット回路のせいでかなり複雑ですね。今回配線は弄らない予定です。
複雑な配線のせい、かどうかはわかりませんが、導電塗装が施されています。
ポットはアルファ製でした。コンデンサは値がよくわかりませんが、通常の0.02、0.03μFだと思われます。
ジャックはこれもよく見る安価な物。これだけは変えようかな。
わかりにくいですが、弦アースの黒い線がブリッジの受け部と接続されているようです。
ピックアップを外しました。スポンジで浮かせていますが、中にスプリングが仕込まれています。キャビティはアース線配線あり。
トレモロユニットの裏側。再現度は高そうです。トレムロック機構はありません。
横から見たところ。
トレモロユニットのキャビティです。
↓ここからは改造です。といっても主に見た目のパーツ交換だけのつもりです。
交換パーツです。ノブは現物合わせしようと各種用意してみました。色目はホントに現物見ないとわかんないですね。ピックアップカバーは最初Fender純正を用意したのですが、画面で見る以上に黄ばんだ色合いで、使い道無いのでやむなく返品、YJB製に変更。ノブは真ん中のYJB製ソンブレロにしました。
ピックアップのカバーを外します。予想してましたが中で接着されていました。そんなに強い接着では無いと信じて、ドライヤーで温めたりしながら慎重に外しました。
横から見たところ。Jazzmasterのピックアップとしては普通の構造かと。
ブリッジは試しに中華パーツを購入してみました。左が中華ブリッジ、右がオリジナルです。
中華ブリッジは普通に弦をのせるミゾがあります。コマとしてはこの方が良さげ。でも台座?はちょっと仕上げがイマイチ、あと写真の左側丸いところが錆びてました。
イモネジは左の中華ブリッジは銀色、右のオリジナルは黒色です。黒いイモネジは材質何でしょうね。
仮につけてみました。んー。
ピックガードの黄ばみで色が今ひとつ合わない。元々こういう色かと思ったら、かなり黄ばんでるんですね。
これ元の白に戻せないんでしょうかね。
「プラスチック」「黄ばみ」あたりで検索すると色々情報があります。試してみましょう。
パーツを外しました。黄ばみ=黄変してるところと元の白いところが結構クッキリ別れてますね。目標としては完全に戻らなくても他のパーツに近づけば良しとしましょう。
ワイドハイターEX、これを使います。
ネットで調べると情報が沢山あります。ファミコンやリモコンカバーを漂白する情報が多いですね。黄変は樹脂の表面だけが色がついてるわけではなくて、化学変化による「暗所黄変」という現象だそうです。紫外線の当たらない環境だと黄変するそうな。「紫外線」で黄ばむのかと思ったら逆でした。ギターも普段使ってるギターよりも長年ケースにしまいっぱなしだと黄変することになるわけですね。なるほど、そんな気がします。
これを漂白するには「過酸化水素水」「漂白活性剤」「紫外線」が必要で、ワイドハイターEXには「過酸化水素水」「漂白活性剤」が含まれているので、これに浸けて「紫外線」をあてることで漂白するそうです。酸素系漂白剤なら使えそうですが、樹脂漂白界?ではワイドハイターEXがメジャーのようですので素直にこれを使います。
最初に苦労したのはこの容器探しw。ちょうど良いサイズの物がなかなか見つけられず、ホームセンターをウロウロ。ケーキやパンを並べて保管するケースを見つけて購入しました。
白くなるとして、まだらになってもイヤなので、ワイドハイターEXは最初は本来の10倍に薄めて始めましたが、なかなか効果が見られずに、最後は2倍ぐらいの濃さにしました。ちなみにほぼ1本使い切ってます。
このケースはこの蓋があるところもポイントです。この状態でベランダに置いて紫外線を当てました。様子をみながらワイドハイターEXを入れ替えながら放置です。冬場だったせいか、あと前述の濃度のせいか、なかなか効果が見られず、1〜2週間かかりました。
元の白い部分との境目が目立たなくなったので、これでOKにしました。やりすぎても何か良くないことが起きる気もします。
元に戻していきます。配線を収めやすいように結束してます。
ジャックはいつものSwitchcraftです。
ピックアップを止めるネジはかなりナメてますね。これも変えておきましょう。
これはブリッジの遊びを減らすパーツです。フローティング構造はかなり前後に傾くのでこれを安定させるためです。ピックガードの穴とあってませんね。
削って嵌るようにしました。
なんだかよくわからないシール?のシムは交換しますw。
話が前後しますが、ピックアップとカバーはシーリングされていました。理由はちょっと思いつかないですね。なぜでしょ?
シーリング材は外しました。
ブリッジはコマだけ中華ブリッジから移植することにしました。
イモネジは先端の形状が違うので、元のままにします。銀のイモネジだと安定感にちょっと違和感もありましたので。
ここで一旦完成させたのですが、音出しするとどうもノイズが気になる。明らかに弦アースが効いてません。弦アースはブリッジの受け筒に接続されているようですが、↑の黒いイモネジはテスターでみてみると導通が怪しい。ブリッジが前後に傾いて筒に接触していれば効くようですが、前述の追加パーツのせいで接触しません。そもそもイモネジで導通しないなら弦アースの取り方に無理があります。
トレモロユニットのキャビティからコントロール部に穴を貫通させて、トレモロユニットで弦アースを取ることにします。考え方はBigsbyと同じですね。
意外と下に穴が。危ないw。でも配線の邪魔にならなくていいか。
ここにトレモロユニットがのって導通するスンポーです。
弦アース配線のコントロール部は長めにしておきます。
これで弦アースは効くようになりました。一般的なJazzmasterの弦アースの取り方はわかりませんが、同じ配線は多いのではないかと。トレモロユニット側に変更がおすすめです。
ブリッジのコマのネジが長いのでこれも交換しました。こうして見ると今回YJBパーツ多いですね。
紆余曲折しましたが完成です!!
色もまあまあ近い感じで違和感ない感じになったと思います。
ソンブレロノブは時期によって採用されていたようですが、こうして見るとしっくりきます。
いやー、もう見た目はバッチリ、カッコいいですね。さて何を弾いたらいいですかねw?
比較対象がありませんが、ピックアップ抵抗値を測っておきます。フロントです。
リアです。結構違いますね。
購入時点でアーム紛失とのことでしたので購入。このSCUD製がそのまま使えました。
遂に音レビュー無しw。初Jazzmasterなのでホントに良いか悪いかわかりません。いいんですよ、ギターの楽しみ方は人それぞれで。マサトミは十分楽しんでますw。
それではまた次回。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
Epiphone SG-70 いつか見たかげろう
マサトミです。
前回の続きです。白い蘭丸さん気分のSGを並べて見ました。
おお、楽屋ショットみたいでカッコいい!バカですねw。
行ってきましたThe Street Sliders [Hello!] 2023年5月3日 日本武道館!
いやー、素晴らしかった!
なんといっても1曲目の「チャンドラー」じゃないでしょうか。覚えてませんが、Liveで聴いたの初めてかもしれません。疲れたオッサンのマサトミは「ありったけのコイン」の優しさにウルっとしましたw。
途中から「もうこのまま続ければいいのに」と思ってみてました。
ちょっと捻った選曲で、比較的短めのステージ(しょうがないですね)でSEの「パノラマ」へ。名残惜しんでるところへ、例の「やるゼィ」ドン!会場大喝采で終了。なるほどなるほど、捻った選曲もちょっと納得かも。でも昔もやりそうな曲をやらない人達でしたね、そういえば。
当然、秋ツアーも抽選申し込んだんですが、こちらはハズレたゼィ!残念!
さて、オリジナルのピックアップは普通といえば普通ですが、もう少し高音寄り、低音タイトな音になるように交換してみようと思います。蘭丸さんはコードカッティングが多いので、シングル寄りの音にしたいです。
抵抗値は普通ですね。リアが抵抗値低いですが、同じ巻数なんでしょうか
外しました。
ネック接合部はこうなってるんですね。
久しぶりのピックアップカバーのカラ割りです。
マサトミはこのようにカバーの半田付けをゴリゴリ切って外してます。
なんじゃこりゃ‼️ものすごいロウ。これは初めて見ました。でも考えて見ればカバー有りでロウに漬けたらこうなりそうです。当時の国産ギターはこんななんですかね。まあ、ハウリングはしなさそうですが。
交換ピックアップ候補はまずはEpiphone Alnico Classic Pro。
以前はGibson les paul Classicにつけてました。記事にしてませんが、その後めでたく本家57 Classicと57 Classic +に交換しました。んー、やっぱり本家の方がいいんですよね。。。
ちょっとタイトすぎたのですが、今回は合うかもしれません。
左がオリジナル、右がEpiphoneです。
写真ありませんが、のせて弾いてみました。悪くはない、悪くはないですがもうほんの少しタイトな方がコードカッティングには合うような。
第2候補、セイモアダンカンSH-2です。こちらもシングル寄りの音らしく、ネック側に使われることが多いですが、ブリッジ側をお試し購入。カバーは別でも用意できるので安価なカバー無しです。
こんな説明書が入ってます。
で、音ですが、SH-2Bは思ったよりハムバッキングでしたw。SH-1あたりと比べれば高音寄りな音なのでしょう。いい感じなのですが、今回の目指すところとは違うような。でもいつか使ってみたいですね。
んー、どうするかと考えてる時に思い出しました。Les Paul に使った時にフロントはマグネットをAlnico 2に交換しました。リアはAlnico 5がついてますがこれを2にしてはどうか。直感的にはちょうどよくなりそうな気がします。
カバーを外してマグネット交換しました。
実際に音出ししてみると、これがバッチリイメージ通り!地味な音とも言えますが、コードカッティングにはいい感じ。AC/DCには合ってないでしょうが、弾かないので大丈夫ですw。
あとは、その他の改造箇所です。
ここの窪みは黒いカバーがつくのですが、なんとも気になるのでスペーサーがわりに厚紙を入れておきます。
次はペグです。
ペグは交換しないのですがヘッドも併せてクリーニングしました。
前回もちょっと触れた指板の窪みです。
水分を含ませたケイドライに半田コテを当てて蒸気をあてます。木の凹みを治す時の手法ですね。さて効果のほどは?
ま、ちょっと目立ちにくくなったかな?程度でしたw。まあこのぐらいにしておきましょう。
あとは配線の変更です。
↑の写真はピックアップお試し中ですが、そもそも元の配線がなんか雑でした。。。フジゲンさん。。。
交換パーツです。Gibsonスタイルに変更します。
ポットはAlphaですが、軸に真鍮を使ってる物にしてみました。意義はよくわかりませんがw、見た目は高級感あります。
コンデンサはいつものオレンジドロップ。最近はGibson系はこれ、Fender系はセラコンでいいかな、と思っています。コンデンサについてはいずれ記事にしたいですね。
完成!でも、この後音出ししたら、なんかどっかがビビる。どこかと思ったらなんとコンデンサとポットが振動でビビってました。あまり気にしたことなかったです。
完成型で重量2.9kg。軽いですね。このギターもCasinoに引き続きお気に入りです。
この後、Slidersはいっそアルバム出してくれませんかね。JoyPopsのブルースもいいんですが、マサトミ的には「虹を見たかい」「夜毎悩ましい街で」「Shinin‘You」「いつか見たかげろう」のようなメロディアスな曲の流れの続きが聴きたいです。
ではまた次回。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
Epiphone SG-70 虹を見たかい
マサトミです。祝!The Street Sliders トリビュート版発売&武道館Live!いやぁ早いものですね。40周年だそうです。そういえばトリビュート版でてなかったですね。参加アーティストも豪華で楽しみです。Harryさんは病気療養されてましたが、また4人を見られる日が来るなんて嬉しいですね。武道館でお会いしましょう!
Greco SS-85Sで蘭丸さんのSGに似たギターを記事にしました。弾くと軽いボディのギターらしい鳴り方なのですが所詮コピーモデルなので、どうもSGというギターの正解がよくわからない。もう1本買ってみるか。。。
最近の蘭丸さんはヴィンテージの白いSGカスタムを使用しています。3ハムでBigsbyのついたギターです。Slidersの頃からSGカスタムを使っていて憧れもあるので、ほんとはこれがいいのですがGibson製では手頃な価格の中古もなく。
webで中古ギターを巡回する毎日ですが、このEpiphone製SGを発見。シリアルとMade In Japan表記から、おそらく2001年フジゲン製です。Casinoもそうですがこの頃は日本製もありましたね。スモールピックガードとネックのブロックインレイとバインディングからStandard仕様の白いSG、ということになります。なくはないでしょうが、本家Gibsonではあまりない仕様だと思います。これにBigsbyつけたらカッコいいかも。ネック落ち対策にもなるし。
↑これは完成形です。ちょいちょい完成写真を先に掲載してますがサムネイルに表示したいからです。
では最初からはじめましょう。入手時の写真です。↓
写真ではわかりにくいですが、ロゴとインレイがとても綺麗です。
↑シリアル頭の1で2001年製ではないかと。後から出てくる塗装剥がれ以外は割と状態はいいかな。
↑指板に凹みがあります。たまにこういう状態を見かけますが、これなんでこうなんるんでしょうね?爪で抉ってるんでしょうか?
ネックは太めです。ただネックシェイプが秀逸で不思議と気にならないですね。Greco SS-85Sの方が太さが気になる感じです。
恒例の真横から。
ストラップピンをツノのところに移動した形跡あり。ストラップでのバランスはこちらのほうがいいという説もありますね。
ところどころ塗装が剥がれてます。そのうちタッチアップしてみようかと思いますが、我ながら不思議とあまり気になりませんw。
この状態で2.7kg。軽いですね。
ブリッジは溝が深いですね。これは流石に深すぎる気がしますので変えようと思います。
○Vibramate+Bigsby
さて、Bigsby付けたいと書きましたがが、今回は巷で評判?のVibramateをつかってみようかなと。テールピースのスタッドを利用してボディへ加工無しでBigsbyを取り付けられるアイディア商品です。あとSGのBigsbyといえばB5タイプかなと。B5は持ってないので使ってみたい。
中古でセットで入手しました。ところで今Bigsbyは神田商会が輸入代理店やめたので入手難らしいですね。中古も値上がりしてます。どこか取り扱って欲しいですね。
両方で316g。
Vibramateだけだとわずか49g。アルミ製でとても軽いです。
まずは置いてみました。いい感じです。
中古で購入したせいか、Vibramate固定ネジがインチのものしか付属してませんでした。スタッドがミリタイプなのでミリネジが必要です。
ホームセンターで購入。M8です。
長さは25mmが良さそうです。
座金も購入。これは何に使うのかというと。。。
ピントズレててスイマセンw。上の写真は座金無しで取り付けた写真です。Vibramateは裏に保護用フェルトが貼ってあり、何かスペーサを入れないとお尻が浮いてしまいます。
下の写真はVibramateの下に座金を入れてます。座金を入れるとお尻がボディに着地します。ネジ付属の座金でもいいんですが、メッキの色が気になるのでステンレスの物にしました。これ新品には付属してるんですかね?
ばね座金は、厚みが違うので具合の良いほうを採用するつもりで購入しましたが使ってません。
Bigsbyを置いてみたところ。
Bigsbyの裏にもフェルトが貼ってあります。どちらもギターのボディ保護用です。Vibramateに取り付けるので、今回は無くてもいいんですが、剥がすのも勇気いるので、そのままでw。
ネジ締めして取り付けました。おお、カッコいい!
。。。いいんですが、なんとなくBigsbyの動きが悪い。ほんの少し引っかかりがある感じでベアリングがスムーズに動いてない気がします。これは使った時にチューニングが戻らなくなる予感。。。Casinoに引き続きまたか。。。
ネジ締めした時、さきほどのフェルトは潰しながら締めることになります。締めの最後のほうで、グニっとした感触でネジ締めが終わります。
この時、アルミ製のBigsbyはフェルトとネジに負けてほんの少し変形し、この変形によって軸の回転を妨げてるのではないかと。
横から見たところ。変形は見てわかるほどではないです。
こんな感じにフェルトの厚み分ワッシャを入れてみます。
Vibramate側に置いて。。。
再度ネジ締めします。お、最後の感触が「グニっ」から「ガキっ」に変わりました。これはうまくいってる予感w。
これで動きもスムーズになりました。知ってるBigsbyの感触です。
わかりにくいですが、BigsbyとVibramateの間がワッシャで浮いていることがわかります。
これはBigsby裏のフェルトを剥がす、という対策でもいいと思います。公式はどちらなんでしょうね。中古なのでマニュアルが無かったのですが、Vibramateのホームページ見てもそこまでは書いてないような。
Casinoの記事にも書きましたが、Bigsbyはベアリングで軽やかに動く状態が正しいです。無改造で取り付けできるのでVibramateで Bigsbyを付けてはみたものの、思った以上にチューニングが狂うぜ!とお嘆きの貴兄は取り付け状態を確認してみることをお勧めします。ノーリスクですし。
ブリッジはお馴染みGotoh製に交換します。
重さは同じぐらいですね。
では弦を張って完成です!
いいじゃないですか!やっぱりBigsbyはメカメカしくてカッコいいですね。いつのまにかBigsbyのついたギターが6本もあったりしますw。
毎回書いてますが、Bigsbyを付けると見た目とは逆に音は軽くなる方向です。これはアルミという素材のせいだと思います。
で、このSGの音ですが、生音はとてもいい感じでお気に入りです。文章にするのは難しいですが「ああSGってこういうギターなのね」という納得感もあり。太めのネックでも弾き易く、さすがフジゲン!なのかな?
でもピックアップは好みで言えば、若干パワーありすぎで、Slidersに合う感じがしません。次回は恒例のピックアップ交換です。めざとい方はお気付きかもしれませんが、上の写真は実は交換後ですw。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
Epiphone Casino 壊れてしまった特別な真理子
マサトミです。映画「マイ・ブロークン・マリコ」を見てきました!原作の漫画も好きですが、なんといってもエンディングのTheピーズ「生きのばし」!!!
エンドロールで流れるTheピーズで泣くために見ました。こんな機会もう一生無いでしょうw。映画本編も良かったですよ。原作に忠実で説明しすぎず、また、いい意味でのB級感がロック好きな方には通じるのではないでしょうか。サブタイトルは、こちらも漫画「SKET DANCE」にでてくるクソゲーです。
それでは、Casinoの続きです。
↑これは完成形です。だいぶ雰囲気変わりますね。
前回記事で書きましたが、購入のきっかけとなった斉藤和義さんのGibson ES-330に見た目を近づけるような改造をしてみようかと思います。ピックガードやノブを黒にして全体に黒とシルバーのツートンにしたらカッコいいのではないかと。ただしCasinoの魂(?)メタルピックアップカバーはこのままにします。やっぱりそこはCasinoなのでw。
レシピは以下。
1.魂柱の追加
2.内部配線変更
3.ピックガード変更
です。
1.魂柱の追加
前回記事の通りこのCasinoには魂柱がありません。生音が大きいのと低音弦の感じをもう少しタイトにしたい。
Gretsch6120-60で試した、なんちゃってトレッスルに再挑戦します。まずは同じファルカタ材で様子見。
こんな感じで高さを方向を削る→入れてみる、を繰り返して丁度ハマる高さにして入れてみました。効果は期待通り!高音はあまり変わらず、低音はちょっと締まった感じに。Gretschっぽくなったといってもいいかも。弦の張力に負けてトップが沈んでくる「トップ落ち」の防止にもなっていいのではないかと。
ここまでは様子見、Gretsch6120-60でそのうちやろうかとスプルース材を用意してあったのでこれを使って仕上げようと思います。
でもその前にもう一つ課題が。
ファルカタ材で作った魂柱を入れてみると入り口では丁度良さげでも奥がゆるい。これはバック側に膨らみがあって、断面にするとこんな感じになってるからです。これ仮に魂柱をいい感じに斜めに加工できたとしても、手前が狭いので入れるのに苦労しそうです。
そこで、
今回はバック側に台を入れることにします。これだと魂柱は直角のままでいいことになりますね。Gretschの本物トレッスルブレーシングもバック側に台がありますが、トップとバックを合わせる時に合わせやすいんでしょうね。
で、この台が難問w。バックのカーブに合わせて、且つ魂柱側はフラットにしないといけません。
↑前後断面はこうなっていて、
↑左右断面はこうなります。これ本当に計測&手加工可能かしらん。
まず、前後方向の魂柱の位置をトップ側で確認。
バック側マスキングテープ上にマーキング。
各所サイドでバックからの高さを左右計測し、足して2で割ります。
これを繰り返して「各所の差」を記録しました。まあかなり適当ですw。この後の加工は手作業ですからね、どっちみち大して精度は出ませんwww。
↑イラスト下手クソ選手権ですがw、目標としてはこんな感じになるはず。一番高さのある左奥の+1.0を基準に0として、右奥+0.5→-0.5、左前0→-1.0、右前-0.5→-1.5とした方がわかりやすいかったですね。
スプルース材です。綺麗ですね。角の赤点のところが先のイラストの左奥0として削らず、他3点が目標値となるように削っていきます。
軽くてそこそこの硬さで加工もしやすい。。。はずですが手持ちのヤスリでは今ひとつ削り難い。そこそこ荒いのもあるのですが、
この作業のために鬼目を購入w。まあ他にも使うでしょう。
完成!。。。最大でも高さ1.5mm違いですからね、写真では判りにくいですが立体的な仕上がりになっています。
ま、最初からそのつもりでしたがw、
微妙に合ってないでしょうから、誤差は木工パテで接着する事で補います。。。かなり適当に聞こえますが、この台の加工には結構時間かかってます!!
↑これをバック内側に接着します。接着と言っても木工パテの接着性はさほど気にしてません。弦の張力がかかるので、動かなければいいはず。
様子見と同じくファルカタ材で仮止めします。トップ側ブレーシングと台が並行になるように木工パテが固まるのを待ちます。
スプルース材で魂柱を作ります。
仮止めのファルカタ材はこれの予行演習も兼ねていました。
スプルース材の魂柱を入れたところです。見た目バッチリ、いい感じです。ただこの後弦を張ってみると思ったより押さえつけが弱いような。
念のため、魂柱と台の間に薄めた木工ボンドを少し流し込みます。万一元に戻したい時に魂柱は外せるようにブレーシングとは接着しません。台も外せそうな気はしますが、試す事はできませんw。ちなみにファルカタからスプルースにした変化は流石にわかりませんね。良くなってると思うことにしましょう。
この状態での生音はやっぱりGretschっぽいです。構造も材も近いですからね。ただ6120より音が大きい気がするんですよね。。。Casinoの方がボディは薄いのに、何故だかわかりません。ブリッジ構造の違いでしょうか?
2.内部配線変更
次は内部配線の変更です。他のギターと同じく、ポット、SW、コンデンサ、線材をごっそり交換します。これは元配線はそのまま保存したいこともあってそうしています。
取り出しました。全てのネジ、ナットを外してどちらかのピックアップ穴から外します。
SWからVolポットは下側から遠回りしてますね。この時点ではこれは?でした。。。
Volポットは500kΩBカーブ。
Toneポットは500kΩAカーブです。
コンデンサは223、0.022μF、お約束マイラコンデンサです。ハムバッカー向けの値ですね。この位置に押し込んでるのは珍しい。
ピックアップカバーはフロント、リアで厚みが違います。高さ調整のためですね。
抵抗値はどちらも7.9kΩ。P-90としては標準的かと。ちなみに分解中測るのを忘れたので、完成後にシールドケーブル先で測っています。
ブログを始める時はP-90のギターは1本も無かったのですがいつのまにか3本にw。でこの3本で音の違いはというと、これがまた難しい。ピックアップの抵抗値は同程度ですが構造が違うので皆違いますw。気が向いたら改めて違いを確認してみたいと思います。
改造に使うパーツです。ポットはCTSのミリタイプ、コンデンサには0.033μFをチョイス。配線はGibson系なのでBraided Wireにします。
今回はこんな感じに型紙で配線を作ってから内部に入れます。
セレクトSW配線はヴィンテージGibson式で。
ジャックは内部で多少回転してもいいように配線に余裕を持たせています。
ピックアップカバーは磨きました。
さて、箱物ギターの配線戻しにチューブを使う方法があります。どんな塩梅か試してみるためにシリコンチューブを購入。内径5mmはポットの軸が差し込める太さを選びます。
長すぎても邪魔かと、このぐらいの長さでカット。
先に、アース線を長めにしてエンドに通しておきます。後からエンド部でカットします。
チューブを通しました。。。うっ、いくらなんでも短いか???
チューブにポット軸を差し込んで戻していくわけですが、、、、
。。。。。無理無理www。配線をジャストで作ってあるので、一緒に入れていく必要がありますが、チューブが邪魔で入れられません。1個1個順に入れるならばできそうですが、それだけの配線長さが必要になります。
諦めてfホールから遠いポットとジャックのみにしました。やってみるとfホール周囲のSWとポットはfホールから触れるし、そもそも配線済みである程度位置が決まってるので、入れてからでも作業可能でした。
ああ、ポイントワッシャー入れ忘れてますねw。
ジャックはfホールから見えないのでどういう状態か確認しつつ作業してます。
ピックアップ取り付けネジは錆びてるので交換します。ネジはホームセンターで購入したステンレスネジです。が、この写真実はちょっと記憶になくフロントとリアで長さを変えたのかな?
ポイントワッシャーの位置を揃えておきます。
SWノブは白から黒に。ノブはゴールドから黒に変更します。
配線完成!。。。なんですが、写真の上側のSW-ポットのfホールの中に配線が見えています。元の配線で遠回りしていたのはfホールを迂回して配線を見えなくするためだったんですね!なるほど!でも直しません!めんどくさいからw。まあ気にならないですし。
3.ピックガード変更
黒のピックガードはCasino用の社外品です。ステーも交換するのですが、同じ形のものが選択肢なくて、ギターワークスさんで購入したこれ一択でした。
ネック側には先程のシリコンチューブを輪切りにして使用します。
ネジはこれもホームセンターで購入したものを使用。ホームセンターでギターパーツと同じ鉄にニッケル又はクロームメッキのネジは無い場合が多いですが、ステンレスネジならば色はニッケルに近く結構使えます。安いですし。
取り付け位置を確認して開け直し。
↑の右側は判りにくい写真ですがEpiphoneマークの社外品です。むやみに使うと模造品ギターになってしまいますが、本物Epiphoneならいいよね?
比べると元の白ピックガードに貼ってあるものよりほんのちょっと大きいですが、気にならないレベルです。
〇完成!!!
いやー、激シブじゃないですか、これw。思った以上にカッコいい仕上がりです!
音も魂柱で低音の響きが少し締まっていい感じです。前回記事であまり触れなかったと思いますがネックはかなり細め、16フレットジョイントでコンパクト感もあって弾きやすく、かなり気に入ってます。
重さは3.25kgで、この軽さもまた取り回しやすくいいところです。ES-330は意識してますが誰かモデル風ではないので、これもうマサトミモデルにしてしまいましょうw。
ではまた次回。
♪ジャッ、ジャーン、死にたーい朝まだ目覚ましかけて、明日まで生きていーるー♪
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
Epiphone Casino ずっと好きだった
お久しブリーフ!。。雲竜型。。マサトミです。
ギターに触るのは休日なのですが、「ギターを弄る」「ギターを弾く」「ブログを書く」という作業を限られた時間で楽しんでます。それ以外にも「漫画を読む」「映画を見る」「ドラマをみる」「家庭の事情」などあって、どうしてもブログの優先順位が。。。
もう半年近く前ですが、アラバキに行ってきまして、それ以来なんとなく弾くほうに時間を使ってました。まあぼちぼち行きましょうかね。
Epiphone Casinoです。ビートルズの影響でサンバーストやナチュラルカラーが人気ですね。YouTubeの斉藤和義さんの「ずっと好きだった」の弾き語り見ましたか?プロモじゃなくてライブでの弾き語りです。GibsonのES-330を使ってるんですが、ギターも歌も音も演奏もメチャカッコいい!
このCasinoをオークションサイトで見て「黒って珍しい」「ES-330っぽい!」「Bigsby付いてるのもgood!!」というわけで購入しました。ちょっと高いなと思いましたが、まあBigsby代込みと思えば。。。
まずは購入した状態です。
ボディはメイプル、ネックは多分マホガニー、16フレットジョイントです。モデルによって17フレットジョイントだったり、メープルネックだったりするようですね。
Epiphoneマークは平面のシールです。よく見るとSWの根元に黒いドーナツ状のパーツが付いてます。Bigsbyは後付けのようです。
このCasinoの最大の特徴はグローバーペグです。Casinoはこれまで色々なモデルが出てますが、ほとんどクルーソンペグのはず。このペグは改造でなくオリジナルのようです。
「Made In Japan」のスタンプがあります。
そしてシリアルが謎。頭にGPがついてますが、ネット情報には該当モデルがありません。頭の6は1996年だと思います。1986年ではないでしょう。2006年だとその頃は韓国製造だったはず。
グローバーペグ、平面のEpiphoneマーク、SWの黒いパーツから、ジョンレノンのCasinoをイメージしたショップオリジナルモデルだったのではないかと思っています。GPはグローバーペグの頭文字で区別のためにつけたのかと。思い返すとあの頃ギターマガジンのショップページにそんな感じのモデルがちょいちょい載ってたような気もします。
このなんともレアな感じもマサトミ好みですw。
ピックアップはP-90タイプですが、現行とは違うものですね。
ここからは内部写真です。
ブリッジ下はなんと空洞、魂柱がありません。
fホールからブリッジ下を撮影。
リアピックアップ穴からネック側を撮影。
フロントピックアップからブリッジ側を撮影。
リアピックアップ穴から、コントロール類あたり。
トップ裏真ん中に蛇腹状というか角柱に筋が入っているようなブレーシングがネックからエンドまで張り付いています。魂柱無しで、トップをこのブレーシングが支えていることになります。これが60年代Casinoの構造なんですかね?
。。。購入をきっかけに、Casinoのネット情報をかなり見たのですが、内部写真が少ない!日本製、韓国製、中国製、なんだったら最近の米国製と移り変わるモデルの中で、魂柱ががあったりなかったりするみたいですが、とにかく確定情報が少ないです。
外観は詳細に写真がありますがブリッジ下は無い。興味無いんですかね?構造的に珍しいし、外観よりも音への影響大きいのに。Gretsch弄ってるとそこに注目してしまいますが、一般的にはCasinoの音には興味あっても、何故そういう音になるのかには興味がないんでしょう、きっと。皮肉ですw。
この魂柱が無いせいか、生音は結構アコギっぽいところがあります。トップ構造やブリッジが違うので同じではありませんが、かなりの箱鳴り感。背面にはブレーシングが全くないせいか鳴りっぱなしな感じで6120よりも生音が大きいんじゃないかな。また低音弦は「ボワン」とした音です。これアンプ通したらフィードバックしまくりでは。。。ま、そんな機会無いんですけどね!
魂柱入れたらどうなるんでしょうか。この続きは次の記事で。
今回の本題はここからで、Bigsbyです。
購入時から付いてましたが取り付けは以前のオーナーがDIYで取り付けたようです。位置が怪しいので付け直します。
が、その前にこの写真。
弦が外してあるのに、ギターを立てた時にレバーが途中で止まります。
これおかしいです。
Bigsbyは軸に優秀なベアリングが使われていて、弦が無い時はストレス無く動きます。レバーが途中で止まるということは、何処かが不調です。実際このまま使うと、軽くレバーを下げただけで、チューニングが狂うというか戻り切らない感じ。
元々ゴツいスプリングのみで戻す構造なので完全には戻りませんが、ストレスを排除してやればもうちょっと戻るはずです。
この不調部分の修理と位置調整を行います。
エンド部。エンドピンが固定の役目もしていますね。いかにもDIYっぽい。
出てる線は弦アースですね。
なんと!昭和56年製50円玉が使われてましたw
まだ元の状態写真です。すこーし右寄りかな?
Bigsby外しました。この状態で、軸回転の動きが固い。ベアリングの劣化か?
軸にベアリングが使われてます。ベアリングは純正交換パーツとして販売されています。調べてみると交換には、弦を引っ掛けるピンを外す→軸抜け防止のEリングを外す→軸を抜く、という工程が必要らしい。
Bigsbyのついたギターが結構あるので、練習兼ねてやってみようかと
ベアリングとEリング外し工具を買ってみました。ちなみに弦引っ掛けピン外しはノープランですw。押し込んであるだけみたいですが、ちょっと引っ張って抜けるわけないし、これが一番厄介そうな。。。
まずはレバーを外します。。。❗️❗️❗️ あれ、軸の固さが無い。なんで???
。。。上の写真のイモネジを締めると固くなるようです。
これは軸に取り付けるパーツが、イモネジをきっちり締めるとなぜか軸周囲部分に当たっていて、回転する時は擦れて固さとなっているようです。
↑軸周囲との干渉を無くすためにこの部分を削りました。しかしなぜだろうか?最初から不良品だったのか??
見えないところですが、加工表面も綺麗にして元に戻します。↑の写真はまだレバー取り付けてませんが、取り付けても軽やかに動くようになりました。いらなかったな、ベアリングと工具。。。
ギターへの取り付け直しです。
ネジ穴部分の裏側2ヶ所に厚めのフェルトが貼ってあります。フェルトを交換しとこうかと思ったのですが、
外して見ると結構なバリがw。フェルトはギター側トップカーブとの高さ誤差吸収と保護だと思いますが、ホントの役割はバリよけかと思わせるほどです。
バリを綺麗にしてボディトップに合わせてガタつかなければフェルトは無いほうがいい気がします。
バリをとって合わせて、トップのカーブに合わせるために少し削りましたが、フェルト無しでいけそうです。
赤い糸は1弦6弦の代わりです。これでバランスを見ながら慎重に位置合わせします。
赤丸がトップに開け直す穴位置です。マスキングテープ下に元穴が透けてます。やはりちょっと左に移動です。
エンドは位置決めを2回したので今見るとなんだかよくわからないですねw。
元々はブランコテールピースだと思いますが、その穴も空いたままなので、埋めてしまいます。
取り付けネジはDIYショップで購入したステンレスネジを使用しました。
ストラップピン用穴はまだあけてないです。
位置もバッチリなのですが、写真だと判りにくいですねw。この写真、実は最終形なのでパーツがちょっとちがいます。
次はペグです。綺麗にしたいのと、ちょっと斜めに取り付いているので直します。
↑この写真だと4弦ペグが上に傾いて見えますが、
↑そうではなくて、3弦ペグが下に傾いています。操作性を考えれば、4弦ペグも同様に傾いていればそういうものでしょうが、片側だけなので精度の問題でしょうw。
ペグ外して
位置合わせと穴開け直し。開け直しは6ヶ所ともやってます。
ペグ表面の酸化はスクラッチメンダーで磨きました。
↑ヘッド表側に使うワッシャーです。右が付いてたワッシャーですが、結構錆びてます。ペグ本体とメッキが違ってて錆びやすいようです。
左側のワッシャーに交換しました。厚みが違いますが、まあ問題ないかと。
↑右が付いてたペグネジです。これも錆びてるのと、ちょっとナメてるとこが気になるので交換します。
綺麗になりました。
裏側も。おー、真っ直ぐ付いてますね
あとは恒例の内部配線変更と、6120-60の時のようなトレッスル風の魂柱に挑戦してみようかと思います。
ではまた次回。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
GrassRoots Les Paul Special G-LS-57 マシマロ
マサトミです。珍しく連投です。
見てますか?冬季北京オリンピック。公式マスコット“ビンドゥンドゥン”が可愛い(?)と人気のようです。昨年2021年の東京オリンピックで開会式に呼ばれなかった可哀想な二人も可愛いですよね。オリンピックが終わってから投げ売りされてたグッズを買ってみたりして。開会式と言えば、まぁちょっとアレでしたね。なんかテレビ的なこじんまり感が。大人の事情と忖度のためでしょうか。金田バイクが見たかったですね。げにこの世は世知辛い。マシマロは関係ない♪本文と関係ない♪
前回の続きです。
セレクタSWがなんか黒い。黒く見えるところはプラスチックのようです。ここはニッケルメッキが鈍く光ってほしい。
交換するパーツです。「2.6」と書かれたネジはピックアップ固定用ネジです。やけにネジ頭の大きいネジだったので交換しました。
文字のかすれたSWプレートも交換します。
元のSWを外して、
ニッケルメッキSWに交換します。線材は今回はそのままにしました。
いい感じ。ちなみにここも現行機は最初からシルバーです。実物見たことないですが、写真で見ると塗装の感じもちょっと違うかもしれません。
スタッドの飛び出しがちょっと出すぎですね。深めにタップ切り直しました。
コンバージョン・アンカーは艶消しのエナメル塗料で塗ります。
こんなかんじ。色はちょっと違いますが、目立たなければいいかと。
次はペグとトラスロッドカバーです。
トラスロッドカバーは大きいゆえになんか大雑把な感じがwしますので、細身な物に交換します。
ペグも悪くはないんですが、メッキがクロームなのかな。前オーナー様にも交換を勧められてましたので、交換することにします。
白ボタンで且つお試し半分でGotoh「マグナロック」を使ってみます。
左がGotoh、右が付いてたペグです。並べてみるとメッキの色が結構違いますね。Gotohのメッキはいつも綺麗です。
マグナロックは、ぱっと見ロックペグに見えませんね。弦の止め方、外し方にコツがいりますが、見た目をあまり変えたくない場合はいいかもしれません。
手前のポンチが付属品として入ってました。ブッシュを外す用ですね。
↑が付いてたペグです。
↑Gotohペグです。重くなるかと思いきや軽いです。
↑付いてたブッシュ。8.2mmぐらい。
↑Gotohのブッシュ。8.7mmぐらい?ちょっと大きいか?
ブッシュ穴は何か接着剤のような物は付いてました。清掃兼ねて綺麗にしたらブッシュは付きました。よかった。
ネジ穴もそのまま、ペグを取り付けたのですが。。。
げげ!!縦にヒビが!!なんで?
慌てて外しました。表面の塗装だけだといいですが。。。
木部の奥までいっているようには見えないですね。。。
原因ですが、上が付いてたペグネジ、下がGotoh付属のペグネジです。Gotoh付属のネジは大抵これなんですが、この首の部分が木部まで到達します。
ネジの下穴はネジ径の0.7〜0.8倍で空けます。ネジに対してちょっと小さくして、木ネジをねじ込むことになります。このネジの首部分はネジ径ほどの太さなので下穴より大きい。そうすると首部分は穴を押し広げているはず。
近いネジ2つで押し広げて、パキッと塗装面を割ってしまったのではなかろうかと。
Gotohさんとしては、ペグに当たるところを首部分にしたいのでしょうが、これはちょっと。。。この付属ネジはネジ頭のドライバーのフィット感も今ひとつ(=舐め易い)ですし、ネジそのものも折れ易いと聞きます。是非変えてほしいですね。
気を取り直して、下穴開け直しからやります。念のためヒビにはボンドを染み込ませておきます。
下穴はネジ部はいつも通りですが、首部分の逃げのために入口だけネジ径程度に空けることにしました。
それでもペグをつけると少しヒビが開きますね。まあ様子見で。
トラスロッドカバーも交換して完成です!
カッコいい!!見た目はバッチリですね。
トラスロッドカバーはこんな感じ。ヘッドは表面を磨いて艶ありにしようかと思いましたが、失敗すると取り返しのつかないことになりそうなのでw、今はやめときます。
ペグもイイですね。4弦ペグはちょっと角度直せばよかったかな。
ピックアップ高さも狙い通り。かなり近く見えますが、ネック側3mmちょっと、ブリッジ側2mmちょっとです。好みもあるでしょうが、ピックアップの適正高さは結構弦に近いと考えています。
コンバージョン・アンカーも狙い通り。これを目立つと言うか、目立たないと言うかは人それぞれでしょうが、マサトミは気になりません。前回書いてない気がしますが、外せば元の一体型ブリッジに戻すこともできます。素晴らしい!
パーツメーカーさん、商品化しませんか?アイディア料くださいw。ニッチすぎるし位置が合わないかな。
この状態で3.6kg程度。Les Paul SpecialモデルはBigsby無しでも4kg近い物もあるので、軽めですね。
相変わらず音には全く触れてませんがw、前回最初に書いた通り、見た目狙いなのであまり気にしてません。あえて言うと、P90の音は廉価モデルでも結構イイ感じな気がしますが、どうでしょうか。いつか本家Gibson製P90と比べてみたいですね。
Bigsbyによる音の変化ですが、見た目のゴツさに反して音は軽くなる傾向です。低音弦は軽く、高音弦は倍音が増える感じ。これは素材のアルミのせいではないかと思います。元々軽いギターであり、これにコンバージョン・アンカーのメープルの影響で硬め、軽めになっていると予想、全体的にも標準的なLes Paul Specialよりも、かなり軽い音になっているのではないかと思います。まぁこのギターはこういう音だということで。
ではまた次回。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
GrassRoots Les Paul Special G-LS-57 ゲージュー★ライダー
駄耳なもので耳コピが苦手です。曲のコードが知りたい時、有名な曲はコード譜が結構ネットにあります。無い時は動画を参考にしたりしますが、マイナー曲で音源しかない場合、時間かけるか、後回しか。。。
ギター弄りを再開して数年、そんな毎日でしたが、ある日気づいてしまいました。コード解析アプリがあることにw。しかもメジャーY社が公開してるw。音源さえあればMP3でも解析可能の優れものです。PCソフトでなくスマホアプリでしかも無料。お勧めです!って今まで気づかない方がどうかしてると遠い目でつぶやくゲージュー⭐︎ギタリスト、マサトミです。
Les Paul Specialは好きなアーティストが結構使っていて気になっていました。ただ欲しい順番ではそんなに高くないのと、調べてみると意外とLes Paul並みの重さのモデルが多い。まあそのうち、と思ってました。
奥田民生さん。ファン、というほどではないですが、何枚かCD持ってます。Gibsonに民生モデルがいくつかありますが、完全に見た目でLes Paul Specialが好きです。白でBigsbyのついたシルエットがめちゃカッコいい!
何か弄りがいのあるギターはないかとフリマやオークションを毎日眺める日々ですが、この白いLes Paul Specialモデルが目に止まりました。
GrassRootsのG-LS-57というモデルと思います。艶消し白、軽め、安価で、民生モデルに見た目近づける改造にいいかも、ということで購入。初めてのGrassRootsです。
所謂バダスタイプのブリッジです。元は普通の一体型ブリッジだったようですが、前オーナー様が交換したようです。Les Paul Special、Les Paul Juniorでは一体型ブリッジに拘る方もいるそうですね。
ん?なんかやけにピックアップが低い気がします。
ヘッドの黒も艶消しです。ここは艶ありの方がいい気がします。トラスロッドカバーがデカい。
2015年製でしょうか。ペグも前オーナー様が交換したとのこと。民生モデルと同じ白ボタンペグです。前オーナー様とは購入時に民生モデル化について意見交換させてもらいました。楽しいひとときでした。
このギター、現行機がありますが、現行機は最初から白ボタンのようです。要望が多いんですかね。
ポッドとコンデンサも交換済みでした。500kΩに0.033μF、全く異論なくこのまま使わせてもらいます。
セレクタスイッチは元のままでした。今回は電装系はこのままでもいいかなー。
このGrassRootsのネックですが、ちょっと変わった握りごごちです。幅41mm程度で細い。通常「ネックが細い」というと「薄い」ことを指す場合が多いと思いますが、このギターはホントに「幅が細い」です。握り込みやすいですが反面、ソロギターは弾きづらいかもしれませんね。
ピックアップはメーカー不明のP90タイプ、高さはスポンジで調整しています。高さが低いのはスポンジの厚みが足りないようです。
これを気にしてか、リア側は木が入れてありました。前オーナー様入手時からこうなっていたとのこと。でもまだ足りない気がします。
中が見たくてカバーを外してみました。。。なのですが、なんと接着されていて、外すためにポールピースを強く押したため、1箇所ネジバカにしてしまいました。これは後述。
マグネットはAlnico、かなぁ?色はそれっぽいですね。
ポールピースはコイルを巻く樹脂パーツにねじ止めされていますが、強く押したため1本をズコッと押し込んでしまいました。ネジ山を削ってしまったようです。
最初はネジ山を復活させようと、接着剤を流し込んでみたりもしましたが、うまくいきません。結果ポリカ製ナットの外周を削って挿入し接着することで解決。
ポールピースの高さ調整のためのネジ山なので、強度も問題ありません。
ブリッジのアンカーを抜いたところです。ブリッジはTune-O-Maticタイプに変えて、Bigsbyを取り付けることになります。ボディと同じマホガニー材で埋めてスタッドを立てるのが普通でしょうが、はたして。。。
ちなみに両側に書いてある横線は、ブリッジ駒の目安位置です。
1弦側の穴に弦アース用の線がありました。これもTune-O-Maticタイプに変えたらどうするか。。。
◇改造
ここからは改造です。レシピは以下。
○ピックアップ高さ調整
○ブリッジをTune-O-Maticタイプに交換
○Bigsby取り付け
まずはピックアップの高さです。P90のザグリがGreco SS-85Sとは違いますね。P90はピックアップ裏側にポールピースが飛び出しているのでGrecoのようにその部分をザグってあるのが正解だと思います。
反対にピックアップ自体を支えられるように木片を入れることにします。黒いのはスポンジです。配線用の穴の都合で上写真の配置になっています。
ブリッジ側も同様です。固定は両面テープですw
次はBigsbyです。ギター本体が安価なモデルですので、Bigsbyも廉価モデルB70をチョイス。この廉価モデルに興味もあり。
立派な箱に入っています。付属品はオリジナルモデルと同じと思います。
エンド側の固定穴は3箇所。真ん中は固定とストラップピンの共締めです。オリジナルモデルではエンド側パーツが大きく、4箇所止め。真ん中にストラップピン逃げ用の大きな穴が空いています。
材質はアルミですが、ダイカスト製法のため比べると表面の仕上げが違います。少しだけツルッとした感じ。「LICENSED」表記で、ライセンス生産品であることを示しています。
こちらはGretschのオリジナルB6です。サンドキャスト製法、パテントナンバー表記です。鈍い光り方が高級感あります。
裏側。左がB70、右はGretsch Vカットの入ったB6です。製法の違いが分かり易いかと思いましたが、そうでもないかもw。
で、取り付ける前に、先にブリッジのTune-O-Matic化です。アンカータイプのブリッジもありますが、ピッチが合わないのでNG。本格的にやるならばアンカーの穴をマホガニーで埋めて表面仕上げしてスタッドを立てるんでしょうが、仕上げが不安です。綺麗に埋めて塗装して目立たないように仕上げ。。。しかも艶消し。。。
「いっそ丸棒で埋めて別パーツのままにした方が潔いかも」と思い始め、更に「丸棒使うなら取り外し可能にできないか?」と目標決定!
◇Convertion・Anchor作成
命名してみました。コンバージョン・アンカーw。
丸棒を材質違い、直径違いで準備。素直に選べばマホガニーですが、遊び心でwメープルにします。「ここだけLes Paul」を狙っています。硬い材の方が目的に合ってますしね。
ギリ入らない径の丸棒の外周を少しづつヤスリます。
ガタつきなく入るぐらいに仕上げて、
カット。具合を見るために抜き差ししたいので、先にカットしてはいけませんw。
まずはここまで。
次にスタッドの位置決めとBigsbyの位置決めです。マスキングテープを貼って、ネックのセンターを延長した目安のセンターラインを書いておきます。あくまで目安です。
弦の代わりにBigsby付属の赤い糸を張ります。ナット-ネック上の位置-Bigsbyが直線になるように、慎重に位置決めします。
同時にブリッジの位置(=スタッドの位置)を決めます。
エンド側の穴は黒印のところ。ストラップピン位置でちょっと右に移動したことがわかります。というか、ストラップピンがセンターから少し左だったということでしょう。
垂直にスタッド下穴を開けます。穴はかなり外周に近い位置になり、雑に穴あけすると、突き破りそうです。やっぱりメープルで正解かも。
M4のスパイラルタップ購入。
インパクトドライバー対応のグリップを使って慎重にタップ切り。
スタッドを付けるとこういうパーツ構成になります。紹介してませんでしたが、ブリッジはGotoh GE104Bです。
コンバージョン・アンカーはこの状態ならば抜き差し可能です。黒線は位置合わせ用です。
おお!!いい感じ!そのうち白で塗りましょう。
なかなかBigsbyが付きませんがw、先に弦アース処理を。
GretschはBigsbyに弦アース線を接触させていたので、これに習います。長めのビットを購入。
エンド側からコントロールキャビティに穴を空けます。貫通すれば良いので、思い切りだけですね。
下穴は面取りしています。面取りの無い穴が弦アース線の穴です。
ポッドに弦アース線を半田付け。
片側をBigsby取り付け部に通しておきます。
ボディ表のBigsby取り付け下穴。
ここでようやくw、Bigsbyを取り付けます。
んー、イイですね。やっぱりBigsbyはカッコイイ!!
完成。。。のつもりでしたが、ちょっと細かいところが気になる。。。
もうちょっと弄ります。
ではまた次回。
※ご紹介したギターの改造はなんらお勧めするものではありません。ご自身のギターの改造はくれぐれも自己責任でお願いいたします。